バイクのキャブレターはオーバーホールが必要!やり方や注意点、ショップに依頼する際の費用など

バイクのキャブレターはオーバーホールが必要!やり方や注意点、ショップに依頼する際の費用など

バイクに長年乗っていたり、久しぶりに乗ったりすると、エンジンの不調を感じるときがあるものです。そんなとき、原因になっていることが多いのが「キャブレター」です。今回は、キャブレターのトラブルが原因で生じることが多い症状や、キャブレターをオーバーホールする方法、オーバーホールをバイクショップに依頼する際の費用相場などについて解説していきます。

【目次】

当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。

キャブレターのトラブルのほとんどは「キャブ詰まり」

バイクは、ガソリンと空気の混合気をエンジン内に取り込み、エンジン内の燃焼室で爆発させることでエンジンが動く仕組みになっています。キャブ車において、エンジン内に混合気を送り込む役割を担っているパーツが「キャブレター」です。

このキャブレターのトラブルのほとんどは、「キャブ詰まり」によって起こります。これは、キャブレター内にある「ジェット」という細い穴が詰まった状態のことで、主な原因はガソリンの劣化です。ガソリンは劣化すると粘度が高くなり、ベタベタしたゲル状になっていくため、細い穴が詰まりやすくなるのです。バイクに乗らない期間が長くなるとガソリンの劣化が進みますが、キャブレター内のガソリンはタンク内のガソリンに比べ量が少ないうえ、空気に触れやすいため、より酸化(劣化)が進みやすい状態にあります。

また、タンクの内部が錆びているとキャブレター内にガソリンと一緒に錆びが入り込んでしまい、キャブ詰まりの原因になります。

バイクのキャブレターが詰まったときの症状

バイクのキャブレターが詰まると、エンジンに適量の混合気が送り込まれなくなるため、アイドリングが安定しなくなったり、吹け上がりが悪くなったりします。ひどい場合はエンストしたり、エンジンがかからなくなったりすることもあります。また、オーバーフロー(キャブレターからガソリンが溢れ出ること)が起きることもあります。

当然のことですが、このような症状が出ると快適な走行ができませんし、放置しているとエンジンにダメージが及び、エンジンが故障してしまうリスクもあります。

キャブレターのオーバーホールのやり方

上述したような症状が現れたら、キャブレターのオーバーホールを検討しましょう。キャブレターのオーバーホールは比較的難易度の高いメンテナンスですが、DIYでもできないことはありません。簡単に手順を記すと以下のようになります。

① キャブレターをバイクから取り外す

② フロートチャンバーに溜まっているガソリンを排出する

③ キャブレターを分解する

④ キャブレターの構成部品を洗浄する(必要に応じて交換する)

⑤ キャブレターを組み直す

⑥キャブレターをバイクに取り付ける

こうして見ると簡単そうに思えるかもしれませんが、キャブレターのオーバーホールは大変な作業です。まず、①ですが、キャブレターをバイクから取り外すだけでも手間がかかります。取り外し方は車種によって変わってきますが、カウルやバッテリー、リアフェンダーやリアホイール、スロットルケーブルやチョークワイヤーなど、いくつかのパーツを外さないとキャブレターが外れない車種もあります。確実に元どおりにできるよう、写真を撮りながら作業を進めるようにしてください。

また、③のキャブレターを分解する工程でも、外すパーツがたくさんあります。まずは、キャブレターのトップカバーから外します。トップカバーは4本のネジを外せば取れますが、内部にスプリングが入っているため、取り外したときに飛び出してこないよう注意が必要です。トップカバーを外したら、次に、ダイヤフラム、ニードルホルダー、ジェットニードルを外します。

その後、キャブレターの底部にあるフロート室を開けるため、フロートチャンバーを外します。フロートチャンバーも4本のネジを回せば外せます。フロート室を開けたら、フロートやジェット類を外します。ジェット類は真鍮でできており、ドライバーで外すときにナメやすいので注意が必要です。

キャブレターを分解できたら、次は④の洗浄工程です。キャブクリーナーを使って各パーツの汚れを落としていきます。キャブクリーナーは、スプレーして使うエアゾールタイプと漬け置きタイプがありますが、使いやすいほうを選んで構いません。また、ジェット類は詰まっている可能性があるので、内部に光を当てて確認してみましょう。汚れの程度がひどい場合は、キャブクリーナーでは溶解しきれず、詰まりを解消できないこともあります。その場合は、ジェットを交換することになります。なお、キャブクリーナーはゴム製パーツを傷める可能性があるため、ゴムでできているダイヤフラムを洗浄する際は気を付けましょう。

洗浄が終わったら、⑤のキャブレターを組み直す工程です。分解した順番と逆の手順で一つずつパーツを組み直し、キャブレターを復元します。復元したキャブレターをバイク本体に取り付けたら、作業は完了です。各パーツがきれいになり、詰まりが解消されれば、キャブレターは正常な性能を取り戻します。

キャブレターのオーバーホールは、定期的におこなうメンテナンスではありませんが、ある程度、走行距離が長くなり、エンジンの不調を感じているようなら、ぜひチャレンジしてみましょう。

キャブレターをオーバーホールする際の注意点

キャブレターはパーツの点数が多いうえに、各パーツが小さいため、オーバーホールをする際にはパーツの紛失や破損に注意しなければいけません。

また、すべてのパーツを元どおりに組み上げることも重要です。キャブレターをバラバラにするのは比較的簡単ですが、元に戻すのは難しい作業です。オーバーホールが初めての方は特に、分解前・分解中・分解後と、こまめに写真を撮り、構造を理解しながら作業をするのが良いでしょう。有名な車種なら「キャブレターオーバーホールキット」が販売されているので、そちらを使うのもおすすめです。

キャブレターのオーバーホールの費用相場

キャブレターのオーバーホールをバイクショップに依頼する場合の費用相場は、以下を目安にしてください。

  • 単気筒エンジン(シングルキャブ):10,000円前後
  • 2気筒エンジン(ツインキャブ):15,000円~20,000円前後
  • 4気筒エンジン(4連キャブ):20,000円~30,000円前後

キャブレターの汚れの程度がひどい場合は、追加料金が発生することもありますし、パーツの交換が必要になる場合は別途パーツ代が加算されます。また、キャブレターを外すためにカウルの脱着が必要な場合なども別途料金が発生します。

まとめ

本編でも触れましたが、キャブレターのオーバーホールは比較的難易度の高いメンテナンスです。初心者の方や慣れていない方は、バイクショップに依頼するのが賢明です。自分でチャレンジしたい方は、バイクショップのプロが手順を解説している動画もありますので、そのような動画を参考にしながら進めるのが良いでしょう。

キャブレターのオーバーホールは細かく慎重な作業が求められるので、DIYでチャレンジするなら屋内のスペースで落ち着いて取り組みたいものです。じっくりとメンテナンスやカスタムができる駐車場をお探しの方は、ぜひアイドゥのバイクパーキングをご利用ください。アイドゥのバイクパーキングはすべて屋内型で、一つひとつの区画にゆったりとしたスペースがあります。共用の工具類やエアコンプレッサーがあり、電気や水道も使えるので、いつでも「マイガレージ」のような感覚でバイクを好きなだけいじっていただけます。

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