バイクのスプロケットとは?メンテナンス方法や寿命、交換費用の相場など

バイクのスプロケットとは?メンテナンス方法や寿命、交換費用の相場など

普段、「スプロケット」のことを気にするライダーは少ないかもしれませんが、スプロケットはバイクにとって非常に重要なパーツです。スプロケットのトラブルを避けるためにはメンテナンスが欠かせませんし、寿命が近付いているなら交換が必要になります。今回は、スプロケットの役割やメンテナンスの方法、寿命や交換時の費用相場などについて解説していきます。

【目次】

当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。

バイクのスプロケットとは?

ほとんどのバイクは、「チェーンドライブ(チェーン駆動)」という仕組みでエンジンの動力をタイヤへと伝えています。ハーレーなどでは「ベルトドライブ」、BMWなどでは「シャフトドライブ」という駆動方式もありますが、主流なのはチェーンドライブです。チェーンドライブのバイクを前提に、スプロケットについて説明していきましょう。

スプロケットは「歯車」のような形をしたパーツで、エンジンの動力を後輪に伝達する役割を果たしています。エンジンには「フロントスプロケット(ドライブスプロケット)」が直結しており、後輪には「リアスプロケット(ドリブンスプロケット)」が付いています。この2つのスプロケットをチェーンでつなぐことでエンジンの動力を伝え、リアタイヤを回転させるのが基本的な仕組みです。

スプロケットが劣化するとどうなる?

スプロケットは、常にチェーンと接触しながら高速で回転しています。金属と金属が激しく接触し合っているため、長く乗っていれば当然摩耗していきますが、スプロケットの摩耗が進むと「チェーンの脱落」という重大なトラブルの原因になります。

走行中に、チェーンが外れたときのことを想像してみてください。ものすごい威力のチェーンが自分の足やエンジンに衝突する可能性もありますし、チェーンが断裂して後続車に衝突する可能性もあります。いずれにしても大惨事です。また、外れたチェーンが車体に挟まってタイヤがロックしてしまう可能性もあり、非常に危険です。

このように、重大なトラブルを招く可能性のあるパーツだからこそ、しっかりと気にかけてメンテナンスをする必要があるのです。

バイクのスプロケットのメンテナンス方法

スプロケットはチェーンと接触しており、チェーンと連動して動きます。そのため、メンテナンスをする際もチェーンと一緒にメンテナンスするのが通常です。チェーンの洗浄・注油をしたり、チェーンの張りの調整をしたりすることが、結果的にチェーンと触れ合っているスプロケットのメンテナンスにもなります。

フロントスプロケットはカバーで隠れているため、カバーを外したうえで、チェーンクリーナーを使って汚れを落とします。その後、チェーンブラシで軽く磨き、仕上げとしてチェーンルブ(チェーンオイル)をかけてウェスで拭き取りましょう。チェーンルブをかけることでチェーンとスプロケットの摩耗を減らせるだけでなく、滑りが良くなって、バイクのパフォーマンスも向上します。

また、チェーンやスプロケットが錆びていると、スプロケットの摩耗・劣化が早まってしまうため、錆び落としや錆び防止対策も重要です。

スプロケットのメンテナンスをするタイミングは、雨天走行をした後や長距離走行をした後がおすすめです。雨天走行や長距離走行の後は、チェーンやスプロケットにたくさん砂やゴミが付いています。砂やゴミを噛んだまま走行するとスプロケットがダメージを受けるので、次に乗るときまでにきれいにしておくことが重要です。

また、チェーンが緩んでいるとスプロケットとの摩擦が多くなり、結果的にスプロケットが傷んでしまうため、定期的にチェーンの張りを調整することも大切です。

バイクのスプロケットの寿命、交換時期は?

スプロケットの寿命は、フロントスプロケットかリアスプロケットかによって異なります。フロントスプロケットのほうが寿命は短く、一般的に走行距離で10,000km~20,000km程度とされています。一方、リアスプロケットは30,000kmくらいまで持つと言われています。

とはいえ、走行距離はあくまでも目安であり、スプロケットのメンテナンス状況やバイクの使用状況などによって寿命は変わってきます。交換時期を逃さないようにするためには、目視で摩耗度合いを確認することが重要です。スプロケットが以下の①②③④のような状態になっていたら、交換時期と判断しましょう。特に、③や④の状態のままバイクに乗り続けていると大変危険です。

① スプロケットの「谷」の部分がえぐれるように摩耗している。

② スプロケットの「山」の部分が左右対称でなく、波形のように変形している(片側が多く摩耗している)。

③ スプロケットの「山」の部分がいくつか欠けている。

④ スプロケットの「山」の先端が鋭く尖っている。

とはいえ、比較対象がないと摩耗度合いが分かりにくいかもしれません。そのような場合は、新品のスプロケットの写真があると違いが判断しやすくなります。目視で判断しかねる場合は、バイクショップなどで確認してもらいましょう。

なお、スプロケットを交換するときはチェーンも一緒に交換するのがおすすめです。なぜなら、スプロケットを新品にしてもチェーンが傷んでいたら、新品のスプロケットも劣化が早くなってしまうからです。必須ではありませんが、交換時期が近いのであれば一緒に交換するのが理想的です。

バイクのチェーン交換については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
>> バイクのチェーンを交換しよう!交換のタイミングや方法・手順を解説

スプロケットの「歯数」を変えるのもあり!

スプロケットの「歯数」は製品によって異なります。単純に交換するだけであれば、同じ歯数のスプロケットを選びますが、走りを変えたいと考えているのであれば、スプロケットの歯数を変えてみるのも良いでしょう。

たとえば、フロントスプロケットの歯数を増やすと高速が伸びるようになり、歯数を減らすと加速が良くなります。リアスプロケットはこの逆で、歯数を増やすと加速が良くなり、歯数を減らすと高速が伸びるようになります。なお、歯数が変わるとスプロケットのサイズも変わるため、現在のチェーンが使えない場合もあります。

バイクショップでのスプロケット交換費用

スプロケットの交換は比較的難易度の高い作業です。初心者の方や自信のない方は、バイクショップなどに依頼しましょう。バイクショップでのスプロケット交換費用は、以下を目安にしてください。

  • スプロケット代(パーツ代)
    フロントスプロケット:3,000円~5,000円程度
    リアスプロケット:5,000~10,000円程度
  • 工賃
    5,000円~8,000円程度/片側

まとめ

スプロケットは、バイクのパフォーマンスに大きく影響するパーツです。摩耗や錆びを防ぐため、こまめにメンテナンスをするようにしましょう。しかし、屋外にバイクを保管していると、スプロケットやチェーンが錆びやすくなります。錆び対策を徹底したいのであれば、屋内の駐車場に保管すべきです。

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